FXをしている人であれば、たびたび聞くことがある言葉“プロトレーダー”。 初心者、上級者などはなんとなくイメージできますが、FXにおけるプロとアマの違いとは、どんなところにあるでしょうか? 専業トレーダーはプロなのか、そして兼業トレーダーにもプロはいるのかなど、FXのプロとアマの定義について、分かりやすく解説したいと思います。
プロと名乗ったとき、あなたは“プロトレーダー”になれる?
簡単に言うと、トレーダーのプロというのは、資格なども要りませんし、FXでいくら以上稼がないといけないという定義もありません。
つまり、“プロトレーダー”と自分で名乗れば、その人はプロトレーダーということになります。
ですので、FX初心者でもプロトレーダーを名乗っていいのです。
1つだけ言えるプロの定義とは、“安定して利益を出し続けることができる”ということでしょう。
FX取引だけで生活している人がプロというわけではなく、しっかりと安定して勝ち続けることが、プロのトレーダーとして大事になってきます。
もちろん、プロのトレーダーを名乗るのであれば、FXに関する知識が豊富なのに越したことはありません。
それでも、知識だけで頭でっかちになってしまい、安定した利益を上げられなくては、プロのトレーダーとは言えないでしょう。
安定した利益を上げることができるプロトレーダーになるには、“自分のルールを守り続ける”ということが大事です。
勝負に行くときは勝負して、引くときは潔く引く。
これが徹底できていれば、立派なプロトレーダーの仲間入りです。
自分のルールが徹底できているのに、安定して利益を上げられないという人がいても、その自己ルールを信じてやることが、プロトレーダーには大事なのです。
まずは、専業トレーダーでも兼業トレーダーでも、プロトレーダーを名乗れるということを、覚えておいてください。
アマチュアトレーダーは自分の決めたルールに自信が持てない
一方、アマチュアトレーダーとは、プロトレーダーとは全く逆のイメージです。
例えば、自分のルールを徹底していても、短いスパンで考えると、利益を上げられないということが起こります。
正しいルールでFX取引を行って、結果もしっかりついてくれば、どんなトレーダーでも“これでいいんだ”と感じて、安定したトレードを続けて行けるでしょう。
しかし簡単にそうはいかないのがFXで、自己ルールを徹底しても損切りが連発するような状況が訪れることもあります。
こういう時に、いかに冷静に、そのまま自分のスタイルを貫けるかという考えが、プロとアマでは大きく変わってくるでしょう。
アマチュアトレーダーの場合、ここで冷静さを失って、“どうしてルールを徹底したのに、勝てないんだろう?”と思ってしまうと思います。
さらにはもっと感情的になってしまい、利益を深追いして、ダメージをさらに増やしてしまうということも考えられますね。
目先の損失、利益に感情が左右されているようでは、とてもプロのトレーダーを名乗ることはできません。
本当のプロトレーダーは、こういう場合でも、“自分のルールをしっかり守った結果なんだから、しょうがない”と割り切ることができるのです。
実際にFX取引を続けていくと、このような場面は何回も出てくるでしょう。
その度に冷静さを失ってしまっていては、とても安定して利益を上げることなどできません。
損失が出ている状態だからこそ、必ず次のFX取引でも、自分のルールを守って最善を尽くすことを考えないといけないのです。
FX初心者も“プロトレーダー”を目指す必要がある
プロのトレーダーとアマのトレーダーの違いを、分かって頂けましたか?
皆さんが思っている以上に、プロとアマには大きな違いがないことも分かったと思います。
そしてFX初心者でも、すべてのトレーダーが“プロトレーダー”を目指さないといけないというのも事実です。
先ほど言ったように、利益が出ていない状況でも、自分のルールを守ってFX取引を続けられる。
そうすれば、安定して利益を出せるようになるのです。
それが分かっているのであれば、FX初心者もそのトレードスタイルを目指さない手はありませんよね。
初心者だからと言って、安定して利益を出さなくてもいいという理由もありません。
同じトレード手法で、同じように淡々と利益を上げるというのは、人によってはものすごく苦痛になる可能性もあるでしょう。
人間はどこか深層心理で、新しいものを求め、刺激的なことを求めている傾向があります。
しかしそれはプロを名乗る上で、大きな足枷になってしまう考えなのです。
利益の額は関係なく、とにかく“平均的な利益”というものを強く意識しましょう。
アマチュアの考えのトレーダーがまだまだ多いというのも、全体の約1割しか勝てていないという、FXの現状に繋がっていると言えるでしょう。
自信を持って、プロと名乗れるトレーダーを目指してください。