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指標の基本知識を押さえよう

これは抑えておこう!トレンド系指標の代表格②移動平均線

これは抑えておこう!トレンド系指標の代表格②移動平均線

FXのトレンド系指標は、テクニカル指標として代表的なものが数多く存在します。 その中でも“移動平均線”は、単体だけではなく、様々なテクニカル指標と組み合わせて活用することができます。 また、移動平均線を最初から含んでいて、その利用して初めて、1つのテクニカル指標といて成り立つものもあります。 今回は、移動平均線の極意をお教えしましょう。 そして移動平均線で出てくるサインには、どんなものがあるでしょうか?

移動平均線の基本的な見方を紹介します!

移動平均線は、FX相場のトレンドを掴むための、テクニカル指標の基本です。

ある一定期間の終値の、平均値を線で結んで、チャート上に表したものです。

移動平均線と言っても、チャート上に表示される線は1本ではありません。

組み合わせはいくつかありますが、基本的なのは短期線、長期線の2本を組み合わせたものです。

それ以外だと、短期線と中期線、長期線の3本を使う場合もあります。

例えば、日足を使ったとすると、短期線が表す期間は5日、6日、12日などが挙げられます。

中期線は20日や25日、50日以上というものもあります。

長期線は100日、200日を超える期間を表すことが多いです。

FX相場を確認して、短期のトレンドを分析したいという場合は、基本的に短期線を参考にします。

中期トレンドの場合は中期線、長期トレンドは長期線と、それぞれの線を見て、FX相場の状況に合わせて参考にするという方法もあります。

移動平均線でトレンドが分かりやすくなるというのには、どんな仕組みがあるのか解説していきましょう。

移動平均線を参考にすると、なぜトレンドが把握しやすくなるのか?

移動平均線で平均値を確認することで、トレンドの状況は把握しやすくなります。

例えば、FX相場が4日連続で上昇を続けていたとします。

そのFX相場は5日に下落し、翌日の6日目も下落したとしますね。

これだけ見ると、FX相場の上昇はもう終わったように見えますね。

しかしここで移動平均線を確認すると、まだ上昇を続けているというケースがあります。

つまり、この下落した5日目、6日目は、上昇トレンドの中に混ざったイレギュラーな動きだったというわけです。

移動平均線は、しっかりとFX相場の動きの平均値をとってくれているので、こういったイレギュラーな動きに流されず、トレンドを把握しやすくしてくれる指標です。

タイミングを見計らって売買する

また、現在のFX相場のレートが、移動平均線とどれだけの開きがあるかも、重要な着眼点の1つです。

FXのレートと移動平均線の開き、つまり“乖離”が大きいと、FX相場は売られすぎ、買われすぎという状況です。

こういったFX相場の強弱を把握するのは、通常トレンド系指標ではなくてオシレーター指標の役目です。

しかし移動平均線は、トレンド系指標ながらこういった使い方もできるのです。

FX相場が売られすぎ、買われすぎという状況になると、FX相場は、自律的にその過熱感を修正するような動きが出る確率が上がります。

分かりやすく言うと、上がりすぎの場合は下げの修正がされやすく、下がりすぎの場合は上げの修正がされやすいということです。

FXレートと移動平均線の乖離が止まると、その後は必然的に移動平均線の値に向かって収斂することになります。

そのタイミングを見計らって、売買ポイントとして利用するという方法ですね。

“ゴールデンクロス”と“デッドクロス”はだましに気を付けて!

移動平均線の売買サインには、非常に有名なサインがあります。

短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上に抜けたとき。

これは“ゴールデンクロス”と呼ばれるサインです。

直近の価格の傾向が、上向きに転換したことを示唆していて、今後も上昇トレンドが発生する可能性が高くなります。

つまり、トレーダーにとっては買いのサインということになります。

それに対して、短期の移動平均線が長期の移動平均線を、上から下に抜けることを“デッドクロス”と言います。

デッドクロスは、直近の価格が下降に転じ、下降トレンドが始めることが予想されます。

売りのサインだということですね。

これらは非常に有名な売買のサインですが、サインが発生してから、すぐに売買のタイミングが来るというわけではありません。

サインには”だまし"がつきもの

これらのサインには、“だまし”という誤ったサインが付き物です。

だましが発生する原因としては、ゴールデンクロスとデッドクロスが、多くのトレーダーに予想されやすい売買サインだということです。

この分かりやすい売買サインには、トレーダーが一斉に分かりやすく、一定の方向にポジションを取ることが予想できます。

その裏をかいて、逆にポジションを取ることで、利益を獲得しようと考えるトレーダーがいるのです。

100%と言っていいほど、ゴールデンクロスとデッドクロスの発生後は、だましで1度レートが戻されることになります。

タイミングを見計らって、だましが発生した瞬間を狙うことが、効果的と言えるでしょう。