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指標の基本知識を押さえよう

トレンド系指標の代表格⑤一目均衡表

トレンド系指標の代表格⑤一目均衡表

FXのテクニカル指標は、指標によって重視されているものが異なるので、いろんな場面に適した指標が存在しているのです。 “一目均衡表”は、日本人考案の“時間”に重きを置いたテクニカル指標です。 線が多くて、少しややこしそうという印象を受ける方も多いかと思います。 それでも、日本人によって作られた指標なので、FXを行う日本人の方には、ぜひ使いこなしてほしいテクニカル指標だと言えるでしょう。

過去へ未来へ。自由自在の時間軸を操る一目均衡表

一目均衡表は、FX相場の現在地の右にも、テクニカルが表示されるというのが特徴です。

大体のものは、チャートと並行して動いているものが多く、これは一目均衡表ならではの特徴と言えるでしょう。

これからのFX相場を、“一目”見ればイメージできるというところから、一目均衡表という名前が付いたと言われています。

FXレートに基づいて、平均値などの数値を弾き出し、未来や過去のデータと照らし合わせることで、データをより立体的なものにするというものです。

先ほども言ったように、一目均衡表はチャート画面だけ確認しても、すこしごちゃごちゃしているという印象を受けます。

仕組みが分かればラインが理解できる

しかし、どのラインが何を表しているのかなど、仕組みが分かればそれほど苦労するものではありません。

一目均衡表は、“転換線”、“基準線”、“先行スパン1”、“先行スパン2”、“遅行スパン”という5つのパーツで構成されています。

先行スパン1、先行スパン2に挟まれて、チャート表示では縦に塗りつぶされているところがあります。

この部分を、一目均衡表の“雲”と呼んでいます。

未来にデータをずらしているのが“雲”、そして過去にデータをずらしているのが“遅行スパン”という風に、まず覚えておきましょう。

雲は、現在のFX相場の価格よりも、右側に表示されています。

一目均衡表を構成する、5つのパーツを紹介!

各パーツについて簡単に説明していきます。

“転換線”は、過去のローソク足9本分の上値、下値の中間を結んでいます。

計算式は簡単で、上値と下値を2で割って中間値を出しただけです。

短期移動平均線を、もっと簡単に表したものだと考えれば、理解しやすいと思います。

“基準線”は、過去26本のローソク足の中間値を、線で結んでいます。

少し期間が延びた、転換線といった感じでしょうか。

こちらも、移動平均線の簡易版と言ってもいいラインです。

大きくFX相場が動いたときは、中間値が非常に重要になります。

転換線と基準線は、トレーダーに意識されやすいラインと言って間違いないでしょう。

“先行スパン1”は、転換線と基準線の中間値です。

短期から中期の移動平均線という感じで、単純に転換線と基準線の値を2で割ったものになります。

“先行スパン2”は、過去52本のローソク足から、中間値を弾き出したものです。

中間値に使う期間が少し長いので、レンジ相場のFXのレートのように、平らに推移することが多いです。

先行スパン1は、細かい上下の動きが比較的多くなります。

“遅行スパン”は、終値から26本分、過去に動かしたものです。

計算式はなく、単純にローソク足26本分遡ればいいだけです。

一目均衡表のバラメータは、先ほどの転換線の9本、基準線の26本というのがデフォルトの数字で、1番使いやすいとされています。

設定することは可能ですが、一目均衡表においては、このまま使用するのがベストではないかと思います。

どのパーツを使っても、トレンド発生のサインを分析することができる!

一目均衡表を利用して、FX相場の分析に役立ててみましょう。

一目均衡表で大事なことは、どれだけ正確にFX相場のトレンドを捉えるかというところです。

基準線と転換線を使って分析してみます。

基本的には、移動平均線と同じような感覚で、分析していけば大丈夫でしょう。

つまり、転換線、基準線の傾きを見ながら、分析していくということです。

転換線が基準線よりも上で推移している場合、上昇トレンドの発生を意味しています。

下降トレンドの場合はその逆で、まさに考え方は移動平均線そのものとも言えるでしょう。

先行スパンで構成される雲、そして遅行スパンも使ってみましょう。

雲は、別名“抵抗帯”とも呼ばれています。

FX相場でトレンドが発生しているときに、強く抵抗して、雲が分厚くなるという特性があります。

トレンド発生のサインを出してくれるという場合もあります。

雲は、サポートラインやレジスタンスラインのような役割をしているため、それを抜けたとき、レンジブレイクのサインということになるのです。

抵抗帯と言われている反面、突き抜けた場合はすぐに、トレンドのサインに切り替わるというわけですね。

また遅行スパンは、ローソク足より上で推移しているとき、FX相場が強気だと判断できます。

ですので、ローソク足を抜いていけば、FX相場が転換して、トレンド発生のサインになるということです。