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指標の基本知識を押さえよう

オシレーター系指標の代表格③ストキャスティクス

オシレーター系指標の代表格③ストキャスティクス

FX取引に使うテクニカル指標には、とても古くから愛用され続けているものもあります。 それだけ、指標としての評価を、長い間され続けているということも言えるでしょう。 “ストキャスティクス”は、日本でFX取引が行われる数十年前からトレーダーに利用されており、1950年に考案されました。 ストキャスティクスは、イメージを掴むことができれば、とてもFX取引がとてもスムーズで行えるようになるでしょう。

ストキャスティクスを構成する、3つのパーツの意味合いを理解しよう

ストキャスティクスは、“%K”、“%D”、“%SD”という3種類のパーツから構成されています。

1つ1つのパーツの意味を理解しておきましょう。

まず%Kは、分析に使う期間の高値から安値の間で、“現在の価格が安値から何%の位置にいるのか”というのを表しています。

高値に現在のレートが近ければ、買われすぎと判断でき、安値に近かったら売られすぎという判断ができます。

ローソク足のパラメータですが、基本的には14本、9本、5本などがよく使われます。

ちなみに、現在のレートが高値を更新していれば、値が100%になり、安値を更新していると0%になります。

つまり%Kは、上下の変動が非常に大きいパーツだと言えるでしょう。

%Dは、激しい動きをする%Kを滑らかにする働きを持っています。

%Kを移動平均化したものが、%Dになります。

過去の%Kをいくつ使って、平滑化を図るかというのが、%Dのパラメータで、通常は3という数字が使用されます。

さらに%Dを移動平均化したものが、%SDです。

こちらも、%Dをいくつ使うかというのがパラメータになり、3がよく使用されます。

3つのパーツが存在しますが、すべてをいっぺんに使うわけではありません。

ストキャスティクスは、3つの内2つを利用して、FX相場の分析を行います。

%Kと%Dを利用するものを“ファストストキャスティクス”、%Dと%SDを利用するものを“スローストキャスティクス”と言います。

分析に使うときの考え方は同じですが、ファストストキャスティクスは売買サインが出やすい分、値動きが大きくだましの発生も多くなります。

ですので、一般的なストキャスティクスは、%Dと%SDを使ったスローストキャスティクスだと思ってください。

一般的なスローストキャスティクスの見方を徹底解説!

スローストキャスティクスの見方を解説します。

サブチャートに表示されているスローストキャスティクスは、緑のラインが%D、赤のラインが%SDです。

%Dを主にチェックしながら分析に生かします。

%Dの確認の仕方は、RSIと全く同じで、上がりすぎは買われすぎのサイン、下がりすぎは売られすぎのサインということになります。

ストキャスティクスの基準となるパーセンテージは、買われすぎが80%、売られすぎが20%です。

RSIとは少し数字が異なるので、目安を間違えないように注意しましょう。

その%Dを、移動平均である%SDでさらに分析していきます。

%SDを、%Dが下に抜けて行けば、いわゆるデッドクロスが起こったことになりますので、%Dが下降するサインです。

つまり、売りエントリーのポイントというわけですね。

RSIでも少し出てきましたが、ストキャスティクスでも“ダイバージェンス”を確認することが可能です。

FX相場の価格は上昇しているのに、%Dが下がっているという状況ですね。

ダイバージェンスの意味もRSIと同じで、発生すればトレンドが終了する可能性が高くなります。

ストキャスティクスはFX相場全体を理解しながら、良さを生かして行くのが大事

ストキャスティクスは、%Dのパーセンテージと、%Dと%SDのデッドクロス、ダイバージェンスの3つでFX相場分析をする指標です。

FX取引をするときには、多くのサインが発生するほど、エントリーのチャンスである可能性が上がります。

例えば、%Dが80%を超えている状況で、%Dと%SDのデッドクロスが出ていれば、信憑性が格段に上がるということですね。

しかし、ストキャスティクスはオシレーターとしての機能に特化している指標のため、やはりトレンドの判断には弱いです。

強いトレンドが発生すると、RSIと同じように、上下に張り付いてしまう習性があります。

そもそもストキャスティクスは、高値と安値を見ながら、過熱感を判断するテクニカル指標と説明しましたよね。

ということは、FX相場で高値と安値を更新し続けるような、強いトレンドが出てしまった場合、全く機能しなくなってしまうのです。

そんな状況で、売買サインが出たとしても、だましを食らう確率は、高くなってしまうでしょう。

やはり、トレンド系指標と組み合わせて、FX相場全体の動きをしっかり把握することが大事なのです。

ストキャスティクスは、直近の値動きに関しては非常に強みを発揮します。

サインが出る頻度も高いので、FX相場全体の動きを把握しながら、細かく多くの取引をすることが、安定した利益への近道になると言えるでしょう。