FXを行う日本人にとって、円が絡んでいる通貨ペアを選択するというのは、1つ安心な要素が増えることになりますね。 米ドルを選択するトレーダーが多いのも、円が絡んでいて馴染みがあるという理由があるからではないかと思います。 “ユーロ円”も、円が絡んでいる通貨ペアで有名、人気のある組み合わせです。 ユーロ円の特徴、そしてユーロ円を運用する上での注意点も、まとめて知っておくようにしましょう。
目次
ユーロ円は難しい?それとも簡単?
ユーロ円をメインの通貨ペアとして、FX取引を行っているトレーダーも多いです。
米ドル円以外に、FX初心者が通貨ペアを選択するとすれば、ユーロドルか、このユーロ円を選択肢に入れてみてもいいでしょう。
FX相場は、言い方は悪いですが“FX初心者を貶める”という風に動くことが多いです。
つまり、しっかりした知識を持っていないトレーダーが損失を出したり、初心者の動きを狙って取引をするトレーダーが多いということです。
例えば、高値と安値を基準にしてポジション取りを行う場合。
そのままブレイクされて失敗してしまったり、ダブルトップ、ダブルボトムのように初心者では判断が難しい相場が現れたりします。
ユーロ円という通貨ペアは、これらの難しいFX相場の局面が、比較的こなしやすいという印象があります。
ダブルトップやダブルボトムでもしっかり機能して、利益を上げることができたりするので、ユーロ円が簡単だと感じるトレーダーも多いのです。
逆に、ユーロドルをメインにFX取引を行っている人からすれば、ユーロ円は少し難しい通貨ペアだと感じるでしょう。
同じユーロを絡めた通貨ペアでも、性格はまったく異なります。
どちらの通貨ペアを先に選択するかも、どちらが楽に感じるかというのは関係してくるでしょう。
ユーロ円はFX初心者にとって優しい一面もある
ユーロ円が取引しやすいという理由の1つに、“トレンドラインが機能しやすい”という点が挙げられます。
トレンドラインを引くこと自体は、ほとんどコツが要りません。
FX初心者でも、簡単にラインを引くことが可能です。
トレードスタイルの1つに、トレンドラインを盛り込むというのは、非常にオーソドックスで良い考えです。
しかし、トレンドラインばかり注目しすぎていると、次の行動になかなか移れないというデメリットがあります。
長期になれば利益も損失も大きくなる
ユーロ円のチャートから、一回離れるというのも大事なことです。
他のメジャーな通貨ペアや、いろんな通貨ペアのチャートを確認することによって、次の行動に繋がりやすくなるかもしれません。
クロス円の通貨ペアというのは、基本的にデイトレードにはあまり向いていないものが多いです。
中長期のスイングトレードが適材適所で、分かりやすくキレイに値動きが発生する可能性が高いでしょう。
ユーロ円は、クロス円の中でも、デイトレードで比較的分かりやすい値動きを見せる通貨ペアと言えるでしょう。
また長期になればなるほど、安定感は増していくと考えられますが、それだけ利益も損失も大きくなるということなので、FX初心者にオススメとは言えないですね。
ユーロ円に影響を与えるのはやはり“欧米の経済指標”
ここで、ユーロ円に大きな影響を与えやすい経済指標を紹介します。
それが、“ECB政策金利発表”と、その後の“要人発言”です。
まずユーロ圏は、参加している国が多いので、発表される通貨ペアも非常に多いです。
その中でも注目度が高いECB政策金利発表は、新しい発表が何もなかったとしても、注目度は高いです。
その後に行われる総裁の記者会見によっては、ユーロ円のFX相場に大きな影響を与えかねません。
EU加盟国の指標で言うと、ドイツに関連する指標も、大きな影響を及ぼすでしょう。
IFO、ドイツ雇用統計など、ドイツ関連の指標の数は少なくありません。
ユーロ圏の景気感指数や、鉱工業の生産指数なども同時に発表されるので、多くの指標の発表時間、特徴や意味を把握しておかなくてはいけません。
トレンドが発生しやすい通貨ペア
近年では、フランス、スペイン、イタリアなどこれまであまり反応がなかった国の経済指標にも、ユーロ円は反応する可能性が高くなっているのも、要注意です。
指標の発表前にポジションを外すか、ストップの位置をしっかり調整しておくようにしましょう。
ユーロ円は、常に値動きが大きいというわけではありませんが、米ドル円、ユーロドルに比べると、1日50pips以上の値動きも出やすいので、難易度は少し上がります。
しかしそれだけ、米ドル円やユーロドルに比べると、トレンドが発生しやすい通貨ペアとも言えます。
国内FX会社では、ユーロ円のスプレッドが狭く設定されていることも多いです。
スキャルピングやデイトレードは難しいとされていますが、トータルで言えば、どのトレードスタイルに対しても、バランスよく対応する通貨ペアでしょう。
1つのステップアップとして、ユーロ円取引を目指してみるのもアリでしょう。