日本人トレーダーは、FX市場の約6割を占めており、非常にFX取引が活発な国と言えるでしょう。 一口に日本人トレーダーと言っても、そのトレードスタイルはバラバラで、すべての日本人に向いている時間帯は存在しません。 それでも、日本人トレーダーの特徴を考えると、向いている時間、向いていない時間は導き出せるのではないでしょうか。 各市場の動きを知って、自分が置かれている立場がどれに該当しているのか、自分自身で考える必要があると言えるでしょう。
目次
1日の流れから、日本人トレーダーに向いている時間を探ってみる
世界で1番早くオープンするのはオセアニア市場ですが、この時間帯は日本人トレーダーに最も不向きな時間帯だと言えるでしょう。
FX会社との兼ね合いで、日本時間の早朝はトレードできないというケースも多々あります。
向いている、向いていない以前に、まず選択肢に入れることができないトレーダーも多いというわけですね。
選択肢に入れるとすれば、9時ごろからスタートする東京時間からでしょう。
東京時間は、基本的に値動きがおとなしく、レンジブレイクの動きはほとんど見られません。
ですので、会社に行く前の兼業トレーダーや、通勤時間を利用してのトレードには、比較的向いている時間帯ではないかと思います。
過去の高値や安値に跳ね返されるケースが多く、“ブレイクはない”と考えてトレードをしても、それほど大損はしないでしょう。
レンジ相場が多い東京時間を超えると、ブレイクが発生しやすくなるロンドン時間に移ります。
FX取引の中心時間の1つであるロンドン時間は、取引量も多く、値動きもある程度出てきます。
東京時間のレンジをブレイクするのが、ロンドン市場の特徴ですが、ブレイクする方向はしっかり予測しておかなくてはいけません。
東京時間からロンドン時間に転換するポイントで、レートが底に張り付いていたから、下にブレイクするというのは、考えが浅はかすぎると言えるでしょう。
それでは、だましを自分から食らいに行っているようなものです。
シンプルにそのままブレイクするパターンもあるので難しいですが、FX取引には適している時間帯でしょう。
ニューヨーク時間からしか参加できない日本人にとって、FX市場は不利?
FX取引で1番日本人トレーダーの醍醐味と言える時間帯は、やはりニューヨーク時間でしょう。
個人だけではなく、ヘッジファンドや機関投資家など、いろんな要素が入り混じって混沌としているのがニューヨーク市場です。
ロンドン時間の動きを引きずらず、急に値動きが起こる場合もあるので、簡単に読める時間帯ではありません。
日本人トレーダーは、兼業で帰宅してからFX取引を開始する人も多いでしょう。
そういったトレーダーは、主にこのニューヨーク市場、またはその直前から参戦することになります。
ニューヨーク市場は取引量が多い
もっとも面白い時間帯でFX取引に参加できるというのは確かですが、簡単に利益を上げようと考えてしまうと、多くのトレーダーの餌食になってしまう時間帯でもあります。
FXを始めたばかりの初心者であっても、帰宅後しか時間がない場合は、この時間で自分のトレード技術を磨いていくしかありません。
それにしては少し難易度が高めなので、FX市場自体が、日本人の兼業トレーダーにとって不利に構成されているとも言えるでしょう。
またロンドン時間の終わりごろから参戦したとしても、すでにその日のロンドン市場の値動きには、決着がついていることが多いです。
先ほど、ニューヨーク市場はロンドン市場の流れを無視する場合があると話ましたが、基本的には前の市場の傾向を、何かしら引き継ぐのがFX市場の習性です。
ニューヨーク市場から参加するということは、右も左もわからないまま、取引量が多い時間帯に飛び込んでいくという言い方もできるのです。
祝日はFX市場が閑散としている
また兼業トレーダーは、会社が休みの祝日を、FX取引に充てたいという人もいるかと思います。
土日はクローズしていますが、日本が祝日であっても、世界規模で見れば関係なく、FX市場はオープンしています。
ハッキリ言って、祝日の昼間や夕方までは、トレードに適している時間ではありません。
何故かと言うと、FX市場の参加者が少なく、動きがほとんど見られないからです。
つまり、東京時間は、日本人が休みの場合が多く、なおかつ機関投資家や株式市場なども休みになります。
FX市場は閑散としていて、得るとしても非常に細かい利益を狙っていくトレードになります。
練習の場としてはリスクがなくて良いかもしれませんが、およそFX市場とは言えない静かな様相が続きます。
もし祝日を使ってFX取引をするなら、やはり夕方以降、ロンドン市場がオープンし始めてからでしょう。
この時間からは、平日と変わらずトレーダーが参加してくるので、ようやくFX市場がオープンしたという感じになります。
自分が向いている時間を把握して、結果を出せるFX取引をしないと、面白くありませんね。