FX取引は、兼業トレーダーであっても、手の空いた時間に行うというのが基本です。 専業トレーダーは、FX取引に使う時間も多いので、設備投資にある程度資金をかけてもいいでしょう。 しかしそもそも、どれぐらいの設備があれば、FX取引が問題なくできるのでしょうか? そして、時間を含めた環境は、FX取引のためにどれくらい確保すればよいのでしょうか? 専業トレーダー、兼業トレーダーの比較や、会社員・主婦などいろんな立場になって、考えてみます。
パソコンのスペックはある程度こだわるのがオススメ
まず簡単に考えられるところから言うと、FX取引に使用する“パソコン”です。
なんだかんだ言っても、パソコンはFX取引の生命線とも言える設備です。
FXに向いているパソコンは、まず“Windowsが使えるパソコン”です。
もちろん、もう1つ一般的なMacを使っているトレーダーもいます。
しかし、FXの取引プラットフォームとして有名な“MT4”や、各FX会社が独自に開発している取引ツールは、基本的にWindowsで動作します。
Mac版のプラットフォームも多くリリースはされているものの、文字化けなどの不具合が起きたり、サクサク動く可能性が高いのはWindows版です。
またFX取引の練習用ツールには、完全にWindowsでないと作動しないものもあるので、Windowsの方がいろんなツールに対応しやすいと言えるでしょう。
また、FXの短期取引などに備えて、“動作が早いパソコン”を用意しておきたいというのも言えることですね。
自分の思い通りの取引ができなかったり、単純にずっと動作が遅いパソコンを使っていると、ストレスが溜まって仕方がありません。
Windowsのパソコンのスペックを具体的に解説すると、OSはWindows7以上、CPUはCore i3以上のものを選ぶようにしましょう。
メモリも4GB以上、ハードディスクの容量も100GB以上はあった方がいいですね。
パソコンでFX取引を行うときは、セミナーなどの動画を参考にして行うことも考えられるため、タブが増えて動作が重くなりがちです。
“モニター”は適当に選ぶといろいろ不便な点が出てくる
パソコンのスペック以外にも、“モニター”はある程度こだわる必要があるでしょう。
もちろん、チャート画面は毎日確認するものですから、大画面に越したことはありません。
さらにFX取引では、複数のチャート画面を表示させたり、数種類の通貨ペアの情報を同時に確認することも少なくありません。
モニターのサイズが小さければ、1つ1つのチャート画面が、どんどん小さくなっていってしまうということですね。
また先ほどのように、取引画面とセミナー動画などをセットで確認する場合、画面の中にすべてのタブが収まりきらず、見るたびに拡大しなくてはいけなくなります。
ノートパソコンを利用している方は、デスクトップパソコンを主に使用するのをオススメしますが、費用はやはりかかりやすくなってしまいます。
もし費用に余裕がなければ、モニターだけでも購入しましょう。
ノートパソコンとモニターを連動させれば、大きなチャート画面で確認することができます。
スマートフォンも必要になる
また兼業トレーダーにとって必須なのは、“スマートフォン”でしょう。
最近では、スマートフォンで専用のチャートアプリを提供してくれている会社も多く、兼業トレーダーの大きな武器となっています。
ハッキリ言って、兼業トレーダーは前述のようなスペックの高いパソコンがなくても、目標の利益に近づくことはできるでしょう。
しかし、さすがにスマートフォンだけでFX取引をするというのは、少し不安があります。
休日などリアルタイムで取引したいときのために、Windowsのノートパソコンを1台、主な取引媒体として購入しておくといいでしょう。
FX取引に費やす時間の考え方とは?
FX取引に必要な環境と言えば、設備以外に“時間”も考慮しないといけません。
専業トレーダーは、FX取引にどれくらい時間をかけるべきなのでしょうか?
ハッキリ言って、“これだけFX取引に費やさないといけない”というノルマみたいなものは、存在しません。
大事なのは、“時間をしっかり決めて行う”ということです。
この時間は取引をする時間、この時間は休憩する時間と決めておくことで、想定外の損失を防ぎ、ポジションの深追いもしにくくなります。
もちろんFX取引を職業にするのであれば、急な相場変動には対応しなくてはいけません。
なるべく時間帯を決めておけば、利益を安定して獲得できるFX取引に繋がりやすいと言えるでしょう。
もっと難しいのは、兼業トレーダーです。
目標としている利益にも個人差が大きい兼業トレーダーは、とにかく“損小利大”を考えた時間の使い方をしましょう。
朝一のトレードで、すぐに含み益が出た場合、すぐに利食いして、その日の取引は終了するといった、時間の使い方です。
少し利益を上げたからと言って、また違う時間帯に取引をして、チャラにしてしまっては意味がありません。
またすぐに含み損が出た場合も、すぐ損切りして、その日はもう利益を追求しないようにしましょう。